豊島与志雄
なるほど、きのこを一つ取るごとにありがとうと言わなければならなかったのです。 子僕達は相談しました。お爺(じい)さんを呼び出して、謝った上で、またきのこをはやしてもらおうと考えました。それで、例の通りたき火をし、歌ったり踊ったりして、お爺さんが煙の中に出て来るのを待ちました。けれど、どうしたのか、お爺さんは出て来ませんでした。