豊島与志雄
皆はそれに賛成しました。そしておもしろいことを考えつきました。 めいめい、木の枝を切り取って、それを頭に巻きつけました。帯の所にも巻きつけました。手には、美しく紅葉(こうよう)したかえでの枝を持ちました。そして、林の中に散らばって、大きな木の根本に隠れました。一、二、三、と合図の声で、皆一度にぴょんと飛び出して、踊りながら歌をうたいました。