お山の爺さん

豊島与志雄

お山の爺さん書籍情報

お山の爺さん 9

豊島与志雄

 そして白髪(しらが)白髭(しろひげ)の大きなお爺さんは、ちょっと会釈(えしゃく)をするように頭を動かしましたが、そのまますーっと消えてしまいました。
 子供達はにわかに悲しくなって、しくしく泣き出しました。すると、どこからか非常に美しい小鳥の声が聞こえてきました。その声が、「きいのこきのこ……」と歌ってるようでした。それを聞いてるうちに、子供達はまた心が楽しくなりました。山の爺(じい)さんの話をしながら、村へ帰って行きました。